2021.06.29

知ってるようで知らない?マンションの謎 〜その5 マンションの換気はどうなっているの?〜

イラスト/渡辺コージ

マンションライフは便利な反面「知っておくべきことを知らないまま過ごしていた」なんてことも。今回のテーマは、マンションの「換気」がどうなっているのか。正しく知って日々の健康管理に役立てましょう。

24時間換気システムはしっかり稼働させておく

画像:ぽへっとまうす / PIXTA(ピクスタ)

日本のマンションには、24時間換気システムが付いている建物と付いていない建物があります。2003年夏以降に建てられたマンションは、ほとんどの場合、24時間換気システムが設置されているでしょう。当時、問題となっていたシックハウス症候群(建材や家具などから発生する化学物質による健康被害)に対応するため、建築基準法によって24時間換気システムの設置が義務付けられるようになったのです。

24時間換気システムは、その名の通り、24時間、自動的に吸気と排気を行い、室内の空気をきれいに保ってくれるシステムのこと。リビングや寝室の壁や天井にある吸気口から外の新鮮な空気を取り込み、室内の空気を洗面所やトイレ、バスに設置された排気口から追い出すような流れになっています。

部屋のドアを閉めていても、ドア下などの隙間を空気が通り、換気できるようになっているのがポイントです。

当然、スイッチを切ったり給気口を閉めていては、正しく換気されません。シックハウス症候群はもとより結露・カビ対策のためにも、24時間換気システムは、つねに稼働しておくことが大切です。

雨風が室内に猛烈に吹き込むような台風が接近するときは、給気口を閉じてシステムを一旦停止させ、晴れたら再び稼働させるのが正しい使い方です。

ウイルス対策はしっかり窓を開けて換気しよう

画像:show999 / PIXTA(ピクスタ)

24時間システムが付いていない2003年以前のマンションでも、基本的にはリビングや各部屋に吸気口が付いており、室内の汚れた空気は洗面所やトイレ、バスの換気扇や排気口から排出されるように設計されています。

バス・トイレなどの換気扇を回し、部屋のドアを開放しておくことで一定の換気は行われますが、しっかり換気するなら手動で窓を2ヶ所以上開けて空気を循環させることが大切。

窓が一方向にしかない物件でも、玄関を少し開けたり、キッチンの換気扇を回すことで多くの空気を入れ替えることができます。

また、サーキュレーターを窓の外に向けて回すと、部屋の空気を外に追い出すことが可能です。

とくにウイルス対策が必要な昨今では、窓を開けての換気が重要。換気は在宅中であれば、2時間に1回、5〜10分行うのが目安。外出が多い方でも1日に1度は換気するようにしたいものです。

ちなみにエアコンは室内の空気を循環させているだけで、一部の機器を除き、換気機能はありません。また、注意点としては、埃の溜まりやすい換気扇や24時間換気システムの換気口に付いているフィルターを定期的に清掃すること。フィルターには塵や微細な虫などが付着しますので、洗剤を使って水洗いしましょう。換気口は屋外側(外壁側)のメンテも必要ですので、状態を確認しておくことをおすすめします。なお、正しい換気方法はダイキン工業さんのHPで詳しく図解されていますのでチェックしておくといいでしょう。

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