Withコロナの状況下におけるNPO法人プラス・アーツの取り組みについて紹介してきた最終回は、web(特設サイト)と冊子による展開事例について。引き続き、東京事務所のチーフ・スタッフ服酉信吾さんにお話をお伺いしました。
前回はオンライン型イベントとして開催された『レッドベアサバイバルDAYキャンプ』の内容をお伝えしましたが、今回は独自のWEBコンテンツと防災冊子を作って展開した地域連携型の試み。まだコロナの行く末が全く不透明だった2020年9月に実施されたものです。
コロナ下であっても防災啓蒙活動自体は必要
特設サイトへ行くと、挑戦状を受け取り参加できるほか、制作秘話なども見れる。
二子玉川ライズでは9月の防災月間に合わせ、地域の防災意識の向上を目指し、2011年から毎年、啓蒙防災イベント「イザ!カエルキャラバン!BOSAIスタンプラリー」を開催し、毎年たくさんの人が参加していました。しかし、2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大下、各種イベントも自粛要請下にありました。
服酉さん「コロナの感染拡大防止の観点から、従来型のワークショップイベントの実施は見合わせることにしました。しかし、コロナ下にあっても防災啓発活動自体はやはり必要であり、継続すべきだというのが関係者の共通認識。なんとか別の方法でできないかと話し合いをしました。そこで防災啓発をオンライン型、WEBでもできるようにしようと、WEB+冊子コンテンツ・おうちでチャレンジ!『防災博士の挑戦状』を制作しました」
特設サイトでも閲覧できる冊子でクイズ形式の挑戦
服酉さん「冊子コンテンツの制作にあたっては、従来からこのイベントを一緒にやってきた地域の多ジャンルの関係者に協力を仰ぎました。世田谷区役所職員、消防署員、病院職員、ライズ関係者、高校生もです。各関係者の被災経験談をもとに地域の人に知っていただきたい防災情報を冊子にぎゅっとまとめるために、のべ3日間のワークショップを開催。さまざまな経験、意見、思いを共有しました」
コンテンツ作りのためワークショップでは、多ジャンルの人が集まり意見を出し合うことでお互いの状況の理解も深まった。
その様子は今も「挑戦上制作秘話」として特設サイト(http://www.plus-arts.net/hutakotamagawa/)上で見ることができます。災害が起こった場合、どうやって家族と連絡を取り合うか。実際に台風19号による洪水浸水が発生した際、どのように非難したか。ステイホームで日常が変化する中、それがストレスとならないようにどのように過ごすか、等々。
服酉さん「『防災博士の挑戦状』は「ひなん」「そなえ」「ステイホーム」の3つの章に分かれています。それぞれテーマごとに防災について学べる「研究レポート」と、学んだことを生かしてチャレンジする「ナゾときクイズ」で構成されています。“求む挑戦者!!!”という挑戦状を受け、ストーリーに沿って謎解きをしながら、防災の知識を身につけていくという仕組みです」
冊子は近隣小学校へ3000冊を配布。同時に特設サイトで誰でも内容を閲覧し、“おうちで”参加できるようにコンテンツが整備されました。
服酉さん「コンテンツ制作を通して、関係者自身もお互いの状況をより深く知り、より深く繋がることができるようになったと思います。また、プラス・アーツとしては、オンライン型の防災啓蒙活動は、もっと面白くできそうだと感じています。インタラクティぐなやりとりを生かして、さらなるオリジナルをぜひ作っていきたいと思っています」
NPO法人プラス・アーツのコロナ防災企画はこちら
http://plus-arts.net/project/withコロナ防災企画/
おうちでチャレンジ「防災博士の挑戦状」特設サイトはこちら
http://www.plus-arts.net/hutakotamagawa/
「With コロナにおける防災」シリーズ
「①新しい課題とおうち避難」はこちら
「②防災キットでおうちキャンプ」はこちら
取材・文/池田一郎(pampero)
With コロナにおける防災 ③防災博士の挑戦状
Withコロナの状況下におけるNPO法人プラス・アーツの取り組みについて紹介してきた最終回は、web(特設サイト)と冊子による展開事例について。引き続き、東京事務所のチーフ・スタッフ服酉信吾さんにお話をお伺いしました。
前回はオンライン型イベントとして開催された『レッドベアサバイバルDAYキャンプ』の内容をお伝えしましたが、今回は独自のWEBコンテンツと防災冊子を作って展開した地域連携型の試み。まだコロナの行く末が全く不透明だった2020年9月に実施されたものです。
コロナ下であっても防災啓蒙活動自体は必要
二子玉川ライズでは9月の防災月間に合わせ、地域の防災意識の向上を目指し、2011年から毎年、啓蒙防災イベント「イザ!カエルキャラバン!BOSAIスタンプラリー」を開催し、毎年たくさんの人が参加していました。しかし、2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大下、各種イベントも自粛要請下にありました。
服酉さん「コロナの感染拡大防止の観点から、従来型のワークショップイベントの実施は見合わせることにしました。しかし、コロナ下にあっても防災啓発活動自体はやはり必要であり、継続すべきだというのが関係者の共通認識。なんとか別の方法でできないかと話し合いをしました。そこで防災啓発をオンライン型、WEBでもできるようにしようと、WEB+冊子コンテンツ・おうちでチャレンジ!『防災博士の挑戦状』を制作しました」
特設サイトでも閲覧できる冊子でクイズ形式の挑戦
服酉さん「冊子コンテンツの制作にあたっては、従来からこのイベントを一緒にやってきた地域の多ジャンルの関係者に協力を仰ぎました。世田谷区役所職員、消防署員、病院職員、ライズ関係者、高校生もです。各関係者の被災経験談をもとに地域の人に知っていただきたい防災情報を冊子にぎゅっとまとめるために、のべ3日間のワークショップを開催。さまざまな経験、意見、思いを共有しました」
その様子は今も「挑戦上制作秘話」として特設サイト(http://www.plus-arts.net/hutakotamagawa/)上で見ることができます。災害が起こった場合、どうやって家族と連絡を取り合うか。実際に台風19号による洪水浸水が発生した際、どのように非難したか。ステイホームで日常が変化する中、それがストレスとならないようにどのように過ごすか、等々。
服酉さん「『防災博士の挑戦状』は「ひなん」「そなえ」「ステイホーム」の3つの章に分かれています。それぞれテーマごとに防災について学べる「研究レポート」と、学んだことを生かしてチャレンジする「ナゾときクイズ」で構成されています。“求む挑戦者!!!”という挑戦状を受け、ストーリーに沿って謎解きをしながら、防災の知識を身につけていくという仕組みです」
冊子は近隣小学校へ3000冊を配布。同時に特設サイトで誰でも内容を閲覧し、“おうちで”参加できるようにコンテンツが整備されました。
服酉さん「コンテンツ制作を通して、関係者自身もお互いの状況をより深く知り、より深く繋がることができるようになったと思います。また、プラス・アーツとしては、オンライン型の防災啓蒙活動は、もっと面白くできそうだと感じています。インタラクティぐなやりとりを生かして、さらなるオリジナルをぜひ作っていきたいと思っています」
NPO法人プラス・アーツのコロナ防災企画はこちら
http://plus-arts.net/project/withコロナ防災企画/
おうちでチャレンジ「防災博士の挑戦状」特設サイトはこちら
http://www.plus-arts.net/hutakotamagawa/
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「②防災キットでおうちキャンプ」はこちら
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