なかなか終息してくれない新型コロナウイルス禍もあって、外出もままならない日々。そんなときには「おうちキャンプ」はいかがでしょう? と言ってもそんなに大袈裟なことではなく、日常の生活道具の代わりにいくつかのアウトドアギアを持ち込んで、自宅内でキャンピングな時間や演出を楽しむ。たったそれだけのことなんですが、これがけっこう楽しく、気分も変わって、ハマるんです。
アウトドアギアでサバイバルを楽しむ!?
当然のことながら、アウトドアには基本、電気もガスも水道もありません。食器や防寒着だって限られている。いつも当たり前に揃っているこうしたものが使えない(あるいは限られている)、いわばそういう不便を楽しむのがアウトドアの醍醐味の一つです。そこでそんな時間を楽しむ(支える)ために欠かせないのが数々のアウトドアギア。シンプルで使い勝手がよく、耐久性も高い。かつ携帯性にも優れている(軽量&コンパクトが望ましい)のが、アウトドアギアに求められる基本的要件です。
ここまでの話でピンと来た人もいるかと思いますが、そういう不便な条件、実は災害時とも共通しています。究極的に言うならばサバイバル。こうしたアウトドアギアを使いこなすことができれば、イザというとき心強い味方になってくれる――というわけで、我が家では万一の際にはいつでも持ち出せるように、リュックに必要最低限のそうしたアイテムを詰めて置いてあります。これは言ってみればオリジナル防災リュックですね。
そんなわけで、おうちキャンプを楽しみつつ、防災スキルもアップできちゃうようなおすすめの「アウトドアギア」をご紹介していきます。その第1回はアルコールストーブ。
手のひらサイズの燃焼装置、アルスト!
アウトドアに出るとき、あるいはキャンプするときに、まず用意したいものは何だと思いますか? それは「火」を起こせる道具=燃焼装置(ストーブ)です。電気やガスなどのインフラがなくても、これがあれば湯も沸かせるし、調理もできる。焚き火をするというのも魅力ですが、今回はおうちキャンプ。リュックにもポンと投げ込んでおけるギアの中から、アルスト(アルコールストーブ)を選択。
アウトドア用ストーブの選択肢はいくつかあって、代表的なものをあげると、ガスバーナー(CB缶というコンパクトなカートリッジを使うものが多い)、アルコールストーブ(燃焼用アルコールを使用)、ガソリンストーブ(ガソリンを使用)、固形燃料ストーブ(固形燃料を使用)などがあります。もちろん、どれにもよさはあるのですが、その比較はまたの機会に。今回はその中でもアルコールストーブをプッシュ。その利点は、実にシンプルな構造(故障しようがない)で、軽量コンパクト(手のひらにのる)、燃料も安価で入手しやすいということ。慣れれば使い勝手もよく、愛着が湧くことも間違いなし。
ご覧の通り手のひらサイズ。シンプルな構造で、これはチタン製だから34gと超軽量でもある。
お気に入りはエバニューのチタンアルコールストーブ
アルストといえば人気のブランドはいくつかありますが、基本的な構造や使い方はほぼ変わりません。なので、今回はボクが実際に愛用しているエバニューのチタンアルコールストーブを例に紹介しましょう。
形状はご覧のように上が2段になった平たい円筒形で、上部の円周部に炎孔(火口)が空いています。使い方は簡単。
1、円筒の中にアルコールを注ぐ(30㎖、60㎖の目盛りあり)。
2、マッチかライターの火を中央に近づけると、揮発したアルコールに火がつく。
3、点火後すぐは不安定な炎だが、すぐに青い安定した炎になる。
円筒の中にアルコールを注ぐ。
マッチかライターの火を中央に近づける。
揮発したアルコールに火がつく。
最初の不安定なオレンジ色の火から、少しすると安定した青い安定した炎になる。
力強い青い炎。あっという間にお湯も沸く。
ちなみに「エバニュー」は確かな技術力を持つ日本の老舗メーカーで、このアイテムはチタン製。34gという圧倒的な軽量性と頑丈さがウリです。炎孔が2段構えになっていて火力が強いのも特徴です。サイズは外径7.15㎝×高さ4.2㎝。普通のアルストは点火した状態で別売りのゴトクを乗せ、そこにクッカーなどを乗せて湯を沸かしますが、これは炎孔が2段構えなので直接乗せても使えるのも強みです。(ボクは写真のように中にすっぽり収納でき、アウトドアでは風防にもなり、ゴトクにもなる専用スタンドと一緒に使っています)
エバニュー以外にも、「トランギア」のアルコールバーナー(スウェーデンのブランド・真鍮製)、「エスビット」のアルコールバーナー(ドイツのブランド・真鍮製)などが人気。素材はほかにアルミ製のものも。いずれも湯を沸かすのはもちろん、炊飯したり、ちょっとした調理はお手のものなので、ぜひ試してみてください。(ただし、基本アウトドア使用なので、室内で使用する場合は必ず換気をして!)
次回は実際に使用する際のクッカーと非常食を紹介します。
「『アウトドアギアでおうちキャンプ』のススメ」シリーズ
「第2回 クッカーセットとアルファ米」はこちら
「第3回 メスティンとポケットストーブ」はこちら
「第4回 ヘッドランプとランタン」はこちら
Text:池田一郎(pampero)
気分満点!&イザというときにも役立つ 「アウトドアギアでおうちキャンプ」のススメ 〜第1回 アルコールストーブ〜
なかなか終息してくれない新型コロナウイルス禍もあって、外出もままならない日々。そんなときには「おうちキャンプ」はいかがでしょう? と言ってもそんなに大袈裟なことではなく、日常の生活道具の代わりにいくつかのアウトドアギアを持ち込んで、自宅内でキャンピングな時間や演出を楽しむ。たったそれだけのことなんですが、これがけっこう楽しく、気分も変わって、ハマるんです。
アウトドアギアでサバイバルを楽しむ!?
当然のことながら、アウトドアには基本、電気もガスも水道もありません。食器や防寒着だって限られている。いつも当たり前に揃っているこうしたものが使えない(あるいは限られている)、いわばそういう不便を楽しむのがアウトドアの醍醐味の一つです。そこでそんな時間を楽しむ(支える)ために欠かせないのが数々のアウトドアギア。シンプルで使い勝手がよく、耐久性も高い。かつ携帯性にも優れている(軽量&コンパクトが望ましい)のが、アウトドアギアに求められる基本的要件です。
ここまでの話でピンと来た人もいるかと思いますが、そういう不便な条件、実は災害時とも共通しています。究極的に言うならばサバイバル。こうしたアウトドアギアを使いこなすことができれば、イザというとき心強い味方になってくれる――というわけで、我が家では万一の際にはいつでも持ち出せるように、リュックに必要最低限のそうしたアイテムを詰めて置いてあります。これは言ってみればオリジナル防災リュックですね。
そんなわけで、おうちキャンプを楽しみつつ、防災スキルもアップできちゃうようなおすすめの「アウトドアギア」をご紹介していきます。その第1回はアルコールストーブ。
手のひらサイズの燃焼装置、アルスト!
アウトドアに出るとき、あるいはキャンプするときに、まず用意したいものは何だと思いますか? それは「火」を起こせる道具=燃焼装置(ストーブ)です。電気やガスなどのインフラがなくても、これがあれば湯も沸かせるし、調理もできる。焚き火をするというのも魅力ですが、今回はおうちキャンプ。リュックにもポンと投げ込んでおけるギアの中から、アルスト(アルコールストーブ)を選択。
アウトドア用ストーブの選択肢はいくつかあって、代表的なものをあげると、ガスバーナー(CB缶というコンパクトなカートリッジを使うものが多い)、アルコールストーブ(燃焼用アルコールを使用)、ガソリンストーブ(ガソリンを使用)、固形燃料ストーブ(固形燃料を使用)などがあります。もちろん、どれにもよさはあるのですが、その比較はまたの機会に。今回はその中でもアルコールストーブをプッシュ。その利点は、実にシンプルな構造(故障しようがない)で、軽量コンパクト(手のひらにのる)、燃料も安価で入手しやすいということ。慣れれば使い勝手もよく、愛着が湧くことも間違いなし。
お気に入りはエバニューのチタンアルコールストーブ
アルストといえば人気のブランドはいくつかありますが、基本的な構造や使い方はほぼ変わりません。なので、今回はボクが実際に愛用しているエバニューのチタンアルコールストーブを例に紹介しましょう。
形状はご覧のように上が2段になった平たい円筒形で、上部の円周部に炎孔(火口)が空いています。使い方は簡単。
1、円筒の中にアルコールを注ぐ(30㎖、60㎖の目盛りあり)。
2、マッチかライターの火を中央に近づけると、揮発したアルコールに火がつく。
3、点火後すぐは不安定な炎だが、すぐに青い安定した炎になる。
ちなみに「エバニュー」は確かな技術力を持つ日本の老舗メーカーで、このアイテムはチタン製。34gという圧倒的な軽量性と頑丈さがウリです。炎孔が2段構えになっていて火力が強いのも特徴です。サイズは外径7.15㎝×高さ4.2㎝。普通のアルストは点火した状態で別売りのゴトクを乗せ、そこにクッカーなどを乗せて湯を沸かしますが、これは炎孔が2段構えなので直接乗せても使えるのも強みです。(ボクは写真のように中にすっぽり収納でき、アウトドアでは風防にもなり、ゴトクにもなる専用スタンドと一緒に使っています)
エバニュー以外にも、「トランギア」のアルコールバーナー(スウェーデンのブランド・真鍮製)、「エスビット」のアルコールバーナー(ドイツのブランド・真鍮製)などが人気。素材はほかにアルミ製のものも。いずれも湯を沸かすのはもちろん、炊飯したり、ちょっとした調理はお手のものなので、ぜひ試してみてください。(ただし、基本アウトドア使用なので、室内で使用する場合は必ず換気をして!)
次回は実際に使用する際のクッカーと非常食を紹介します。
「『アウトドアギアでおうちキャンプ』のススメ」シリーズ
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Text:池田一郎(pampero)
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