2021.09.15

マンション歳事記 重陽の節句編 和洋折衷、キク科の花を使ったフラワーアレンジメント

なんでも簡単に、なんでも便利にできてしまう現代の生活ですが、あえて少しの時間と手間をかけて季節を感じることで、心と暮らしはもっと豊かになるはず。ここではそんな現代のライフスタイルに合わせた昔ながらの季節の楽しみかたを紹介していきます。今回は9月9日の重陽の節句(ちょうようのせっく)編です。

重陽の節句ってどんな日?

重陽の節句は、3月3日の上巳(桃の節句)、5月5日の端午、7月7日の七夕などが含まれる「五節句」のうちのひとつで、毎年9月9日がその日となっています。

重陽は「菊の節句」とも呼ばれ、菊花を鑑賞したり、菊花茶や菊酒を飲んだり、栗を使ったごちそうをご先祖さまにお供えして無病息災・長寿延命を祈る日です。

菊の香りは邪気を払うとされていたこともあり、重陽の節句前夜に菊の花の上に綿を置き、朝露と菊の香りを綿に移して翌朝それで体を拭き清める「菊の被せ綿(きせわた)」という風習もあったそう。

「菊の被せ綿」をすることは今では滅多にありませんが、遥か昔の日本人の繊細で美しい感性が伝わってくる素敵な風習だと感じます。

キク科の花を使ってフラワーアレンジメントを作る

朝露などとは無縁の現代人の生活で「菊の被せ綿」は難しいですよね。

この時代で無理なく重陽の節句を楽しむにはどうしたらいいかを考えて、一つのアイディアが浮かびました。

「普通の菊だけではなく、キク科の花でフラワーアレンジメントを作ろう!」

ということで揃えたのはこちら。

右から順に、ハサミ、花瓶代わりのコップ、白いスプレーマム(小菊)、赤・ピンク・白のガーベラ、そしてグリーン(飾りの葉)です。

花屋さんに訊いたところ、ガーベラはキク科の植物だそう!調べてみると確かに「キク科ガーベラ属」という記述がありました。ちなみに、ガーベラが日本に伝わってきたのは大正時代とされています。

白いスプレーマムだけだとどうしても仏花のイメージが強くなってしまうので、あえて綺麗な赤とピンクのガーベラも入れてみることにしました。

最初に大体の長さを決めます。

この時左手でつまんでいるとことが最終的に輪ゴムで束ねる部分になるので、いらない葉っぱなどはこの時に落としておきましょう。

綺麗に見える角度を確かめつつ、色のバランスにも気を配りつつ、花束を組んでいきます。

生花はデリケートなものなので、この時あまり力強く握らないよう注意が必要です!

色々な角度から見て花やグリーンの位置を調整していきます。

決まったら輪ゴムで束ね、花瓶になる容器の長さに合わせて茎をカットします。茎の末端は毎日の水替えの時に少しだけ切り落とすため、やや長めにとっておくのがおすすめです。

完成したのがこちら!

ガーベラやグリーンを入れることで、菊だけでは出せない華やかなフラワーアレンジになりました。

少し顔を近づけると、菊特有の澄んだ香りがして清々しい気持ちになります。

忙しく、慌ただしく、めまぐるしい速度で過ぎていく毎日。

なかなかリフレッシュできない人も多いと思いますが、だからこそこういった心華やぐ一瞬を感じることはとても大切なこと。

季節の行事としては薄れつつある重陽の節句ですが、ぜひ生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

(文・写真 / 望月柚花)

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