2021.08.12

マンション歳事記 盂蘭盆(うらぼん)編 お盆の精霊馬を作る

なんでも簡単に、なんでも便利にできてしまう現代の生活ですが、あえて少しの時間と手間をかけて季節を感じることで、心と暮らしはもっと豊かになるはず。ここではそんな現代のライフスタイルに合わせた昔ながらの季節の楽しみかたを紹介していきます。今回は8月13日に始まって8月16日に終わる盂蘭盆(うらぼん)について、ナスときゅうりで精霊馬を作りつつご紹介します。

先祖の霊を祀る行事、盂蘭盆(うらぼん)とは

盂蘭盆(うらぼん)は一般的に知られている「お盆」のこと。正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)と呼び、先祖の霊を祀る仏教の伝統行事として現在も受け継がれています。

盂蘭盆の風物詩は「迎え火・送り火」、そしてキュウリとナスで作る「精霊馬(しょうりょううま)」です。

盆の入り、先祖の霊があの世から現世へ帰ってくる目印として玄関先で焚かれる火のことを「迎え火」といい、盆明けに先祖の霊があの世へ無事に帰ることができるように焚く火を「送り火」といいます。

キュウリとナスで作る「精霊馬」は馬と牛を模したお供えもので、先祖の霊があちらとこちらを行き来する乗り物とされています。現世に来る時は足の速い馬(キュウリ)に乗り、帰りは沢山のお供物を乗せてゆっくりと帰ることができるように牛(ナス)に乗る、といった意味合いがあるそうです。

マンションでも飾れる精霊馬を作ってみた!

精霊馬の材料は、キュウリ、ナス、割り箸の3つです。キュウリとナスはそれぞれなるべく馬っぽい形のものと牛っぽい形のものを選ぶとより良いでしょう。

ハサミで綺麗に割り箸を切るのは難しいので、軽く切り込みを入れます。

こんな感じです。

切り込みを入れると、力をかけず手で綺麗に折ることができます。割り箸のささくれは怪我につながるので、できれば紙やすりなどで綺麗にするか、ハサミで丁寧に切り取りましょう。

キュウリとナスに足となる割り箸を刺していきます。キュウリは馬をイメージしているので、なるべく長い足をつけてあげるとそれっぽさが増すのでおすすめです。牛も短い足だとより牛らしくなります。

足の長さとバランスを整えるのがなかなか大変でしたが、完成しました!

※賃貸では迎え火が焚けないので、間接照明を使っています。

お盆に精霊馬を作り迎え火・送り火を焚く家庭は減ってきたように感じます。

私自身も精霊馬を作るのは20年ぶり。盂蘭盆(お盆)に迎え火を焚き、精霊馬を作ることを教えてくれたのは祖母だったのですが、昔を思い出しつつ精霊馬を作ることができ、懐かしくも少しだけ切ない気持ちになりました。

もうすぐお盆休み。ぜひ昔の伝統にのっとって、精霊馬を作ってみてはいかがでしょうか。

(文・写真 / 望月柚花)

その他おすすめの記事

記事ランキング

  1. 1

    マンション歳事記 重陽の節句編 和洋折衷、キク科の花を使ったフラワーアレンジメント

    2021.09.15 暮らし
  2. 2

    マンションの音はこうして伝わる! <1>壁・床の仕組みを知ろう

    2021.08.04 マンショントリビア
  3. 3

    ペットと暮らすマンションライフ 第3回〜ペット飼育の細かい決まりは「管理規約」にあり!〜

    2021.06.21 困ったときに
  4. 4

    おうちで楽しむクラフトビール[国産編]第3回 人気のIPA、ヘイジーIPAって何?①

    2021.09.08 おうちグルメ
  5. 5

    知ってるようで知らない? マンションの謎 〜その1 管理人さん〜

    2021.04.16 マンショントリビア