2021.07.30

実践ベランダガーデニング・基本のき――その1・鉢と土選びの基礎知識【中編】

鉢と土選びの基礎知識【中編】では、ガーデニング用の土の基礎知識と選び方についてお伝えします。引き続き、『The Farm UNIVERSAL CHIBA』マネージャーの海老沼賢さんに教えていただきます。

教えてくれた人:海老沼賢さん

『The Farm UNIVESAL CHIBA』マネージャー。同店は、2016年3月18日に千葉・稲毛にオープン。「全ての人が楽しめる植物の楽園」をコンセプトに、約3500㎡の敷地の中には、大きな庭木や季節の花苗、観葉植物、珍しい多肉植物など、たくさんの植物が。同時に、植物を楽しむためのツールやスポット、緑に囲まれたカフェなどがあり、大人から子供まで植物を愉しむためのガーデンセンターとなっている。

初心者にはまず培養土がおすすめ

――鉢を選んで植え込みをしようと思ったら土が必要です。でも、園芸店に行くといろいろな土があって、やはりどの土を選べばいいのか迷ってしまいます。購入した植物に合った土を選ぶにはどうしたらいいですか?

専門のスタッフがいる園芸店であれば、まずは店員さんに聞くのが一番ですね。その上で、アドバイスをすると、初心者の方には「培養土」がおすすめです。培養土というのは、植物を栽培することを考えてあらかじめブレンドされた土です。ベースとなる土(基本用土)に、保水性や通気性、肥料分などを補う補助用土(改良用土)がバランスよく混ぜ合わされ、そのまま使用できるものです。

the Farm UNIVERSALのオリジナルの培養土。マルチタイプのおすすめだ。

――どんな植物にも使えるのですか?

培養土は育てる植物に応じて、たくさんの種類が置いてあると思いますよ。どんな植物にも使いやすいマルチタイプもありますし、花用、庭木用、観葉植物用など、用途がはっきりしている場合はそれぞれに合わせたものもあります。

庭木(オリーブ)用、観葉植物用、花と野菜用、多肉植物用と培養土もいろいろある。

――植物にとっての“良い土”というのは何か条件があるのでしょうか? それとたとえば花用、庭木用、観葉植物用では、どのような違いがあるのですか?

ほとんどの植物にとってまず、余分な水分を排出する「水はけ」のよさは大事です。あとは一時的に水を蓄える「保水性」、養分を蓄える「保肥性」、生育のために必要な空気が入りやすい「通気性」などもポイントですね。

育てる植物によっての違いでいうと、肥料の割合の違いがあります。植物が生育する上で必要な養分の不足を補うのが肥料なわけですが、中でも多く必要とされるのが「肥料の三要素」と言われる「チッ素」「リン酸」「カリ」です。

この三要素にはそれぞれ働きがあって、チッ素は葉や茎を大きく育てる役割、リン酸は花や実つきをよくするカリには根の生育を促す役割を果たします。したがって、たとえば花用の土であれば、他のものよりリン酸の割合が高いなどの違いがあります。

花の生育に特化して肥料効果をアップしたこのような培養土も!

――ひと口に土と言ってもいろんな性質があって、それをブレンドして使っているのが面白いですね。たとえばどんなミックスがあるのですか?

たとえば、黒土をベースに、赤玉、腐葉土、パーライトとか。黒土は適度に目も粗く基本土としてよく使われます。ただ、肥料はないので、腐葉土で有機物、発酵鵜微生物を加えてあげる。粒状の赤玉土、多孔質のパーライトを適度に加えてやれば、ふかふかになりますし、水はけのよさも増す感じですね。

鉢と土選びができたら、次回はそれを使って実際に「植え込み」をしてみましょう!

【取材協力】

the Farm UNIVERSAL CHIBA

http://the-farm.jp/chiba/

取材・文/池田一郎(pampero)

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