2021.05.14

ペットと暮らすマンションライフ 第1回 〜ペットトラブルは飼い主が原因!?〜

マンションで犬や猫と暮らすことは、今や特別ではないですよね。ペットを「私の家族」「うちの子」と呼ぶ人も多く、かけがえのない存在が生活のうるおいになっていることがわかります。

その一方で、ペットをめぐる集合住宅ならではのトラブルが少なくないことも確かです。そこで、これから飼いたい人、現在飼っている人にも役立つ、ペットも飼い主もストレスなく暮らせるマンションライフのための工夫について、一級建築士で一級愛玩動物飼育管理士(ペットケア・アドバイザー)でもある、金巻とも子さんに話をうかがいました。

ペット問題はマンションの三大トラブルの一つに

金巻さん「マンションの三大トラブルは、違法駐車・駐輪、騒音、ペットといわれます。実は騒音とペットに関するトラブルは、見えないところで発生して表面化する頃には感情的にかなりもつれている、といった点でよく似ているのです。そして、ペット問題の多くは飼い主がマナーを守らないことが原因で、犬や猫に問題があることはほとんどありません」

例えば、敷地内にフンをされて困るのは、飼い主がトイレトレーニングを怠り、フンを放置していることが原因。犬や猫が悪いわけではないのです。マンションには、住人全員が共用するスペースが多くあるので、住人全員が心地よく過ごせるよう飼い主自身のマナーや暮らし方を考えることが必要だといいます。

ペットを飼えるマンションが増えているが…

マンションにはペット可・ペット不可・ペット共生コンセプトマンションの3つがあり、現在、ペット可のマンションが増えています。ペット共生コンセプトマンションとは、敷地内にドッグランやグルーミングルームといった共用施設などがあるもので、大規模マンションの中には「ペット可」でもこうした共用設備をウリにしているところも増えてきました。

そもそもペットが飼えることを前提としたペット可マンションなら、ペットにまつわるトラブルなどないと思うかもしれませんが、残念ながらそうではないようです。

金巻さん「飼っている人は『ペットに寛容な人ばかりのはず』と思い込み、マナーやルールにルーズになり、飼っていない人は『きちんと飼ってくれるはず』とマナーに厳しくなる。こうしたことが新しいトラブルの元になってしまっているのです」

飼い主がルーズになるのは、犬の吠え声や共用部でのマーキングなど苦情を受けても「ペットがいるのは最初から承知のはず」と気にかけないといったことがその一例です。

とはいえ、そうしたトラブルがない、あってもすぐに解決できているマンションもあります。この差を生んでいるのは、「住民たちのコミュニティに対する姿勢」の違いです。住人みんなが快適に暮らせるようにするには……

次回以降で詳しくご紹介します。

監修:金巻とも子(かねまきともこ)/一級建築士、博士(工学)、家庭動物住環境研究家。建築設計業務の他、家庭動物との住まいをテーマにした住宅建築と生活商品開発に携わり、行政や獣医師会等に協力し、適正飼養に向けた環境整備の推進にも取り組んでいる。著書に『犬・猫の気持ちで住まいの工夫』(彰国社)、『ねこと暮らす家づくり』(ワニブックス)など。ペット防災のNPO法人ANICE理事。工学院大学建築学部非常勤講師。東京都動物愛護推進員。

一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房URL:http://pal-design.jp

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