なんでも簡単に、なんでも便利にできてしまう現代の生活ですが、あえて少しの時間と手間をかけて季節を感じることで、心と暮らしはもっと豊かになるはず。ここではそんな現代のライフスタイルに合わせた昔ながらの季節の楽しみかたを紹介していきます。今回は6月の雨の時期、入梅(にゅうばい)編です。

6月は梅仕事にぴったりの季節

暦の上での梅雨入り「入梅(にゅうばい)」は、梅の実が熟して黄色く色づくころを指し、実際の梅雨入りとは異なります。

農家にとって田植えの日を決めるためには梅雨時期を知ることが重要で、昔は現代のように気象情報が発達していなかったため、目安として暦の上で「入梅」という季節を設けたとされています。

時短レシピで梅シロップを作ってみる

「入梅」は梅が熟してくる季節なだけあり、スーパーなどでいい香りの梅の実が気軽に手に入る時期。梅酒を仕込んだり、梅干しを漬けたりする梅仕事をするのにぴったりですが、どちらもなかなか時間や手間がかかる作業でもあります。

そんなに待てないし、そんなに手間をかけられない!ということで、今回は1週間ほどでできる時短レシピで「梅シロップ」を作ってみることにしました。

材料は梅の実1kg、氷砂糖1kg、酢50mlといういたってシンプルなもの。

まず、最初に梅の実を洗い、つまようじでひとつひとつのヘタを取り除きます。

それができたらもう一度ざっと洗い、水気を拭いた梅の実を袋に入れて冷凍庫へ。丸一日かけて冷凍させます。冷凍することによって梅の実の繊維が壊れ、より短時間で梅の実のエキスを抽出できるそうです。

たった1週間で美味しい梅シロップが完成!

翌日冷凍庫から取り出した梅の実と氷砂糖を、あらかじめ煮沸消毒しておいた保存ビンに交互に入れていきます。ここで最後に発酵を防ぐために酢50mlを入れるのもポイント。

あとは冷暗所に置いて、1日1回は保存ビンを振って中身を混ぜましょう。

1週間ほどで完成です! 梅の実がしわしわになり、水分が出て氷砂糖も溶けています。

梅の実は香りが残っているようであれば取り出して梅ジャムなどに利用するのがおすすめ。

短期間で飲み切る場合はシロップを加熱消毒する必要はありませんが、心配であれば加熱し、粗熱が取れたら別容器に入れて冷蔵庫で保存してください。

この梅シロップ、水や炭酸水で割って飲んでも美味しいですが、今回はゼラチンで梅ゼリーにして、見た目も綺麗な2層の「梅ティーソーダ」を作りました。

【梅ティーソーダの作り方】

①梅シロップを水で割ったもの200mlに熱湯50mlで溶かしたゼラチンを入れてよく混ぜ、冷蔵庫で冷やし固める

②固まった梅ゼリーをあらくくずしてグラスに入れる③グラスのふちに沿うようにゆっくりとアイスティーをそそいで完成!

長くじめじめとした梅雨の時期。手作りの梅シロップで作る涼やかなデザートを食べながら、ゆったりと雨の音を楽しんでみませんか?

文・写真/望月柚花:1993年群馬県生まれ。高校中退から数年間のひきこもり、アルバイト、副業ライターを経て2020年よりフリーランスに。趣味は写真と読書、深夜のラーメン。

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